楯山っ子のシンボル 「大　岡　山」

楯山小のすぐ目の前に「大岡山」があります。 　大岡山に春がやってくると、木々の若葉が萌え小鳥のさえずりが聞こえます。 そして、山道へと続く一帯には色とりどりのツツジの花が咲きます。田植が済 む頃になると、蛙の鳴き声が辺り一帯に響き渡ります。 　夏の夕暮れには、楯山小のグラウンドで地域の夏祭りをします。子どもたち の叩く楯山太鼓、地域のみんなで踊る盆踊り。大岡山をバックに、賑やかな夏 の夜が続きます。 　秋の紅葉は格別の美しさです。本校の教室から、次第に木々が色づいていく 様子を見ることができます。１年生は校外学習で山を訪れ、落ち葉のふとんに 寝ころんだり、山いっぱいに落ちているドングリを拾ったりして「秋」に親しみます。 空が真っ赤に燃えて、日が短くなると、もうすぐ「冬」の合図です。 　冬の大岡山は真っ白な雪に覆われます。木々の幹のたくましさと積もった雪 のコントラストは、まるで水墨画のようです。大寒の頃には、山の麓に白鳥が やってきます。群れをなして大空を翔ぶ姿は教室からも眺めることができます。 　大岡山は昔から地域のシンボルとして大切にされてきました。 　楯山小の子どもたちは、毎年創立記念日に「大岡山登山」をしています。現 在在籍している子どもたちのお父さん・お母さん世代はもちろん、おじいちゃ ん・おばあちゃん世代から続く伝統行事となっています。 　百年以上も続く「楯山小学校」と「子どもたち」をずっと見守ってきたのも、 この大岡山です。